リチウムイオンバッテリーは、電子機器、通信機器、電動工具、自動車・トラック、電力系統用蓄電システムなど、幅広い分野で使用されています。現在では日常生活からリチウムバッテリーを切り離すことはほぼできません。その一方で、リチウムイオンバッテリーの火災事例を目にすることもあります。 ただし、取扱説明や警告事項を守り、正しく使用・取り扱えば、
リチウムバッテリーは安全です。
損傷したバッテリーや不安定なバッテリー、また誤った使用、充電、放電、取り扱いは、バッテリーの過熱を引き起こし、火災や故障につながる可能性があります。
リチウムイオンバッテリーの熱暴走を引き起こす主な要因
1.過充電: 過度に高い充電電圧や電流はバッテリー内部に熱を蓄積させ、熱暴走を引き起こす可能性があります。

2.過放電: 推奨電圧範囲を下回るまで放電すると、電極に不可逆的な損傷が発生し、内部短絡や熱暴走につながる可能性があります。

3.バッテリーの物理的損傷: 外部からの衝撃や穿孔によって内部構造が損傷すると、短絡や熱暴走を引き起こす可能性があります。

4.製造上の欠陥: 電解液への不純物混入や電極位置のずれなどの製造不良は、バッテリーの完全性を損ない、熱暴走のリスクを高めます。また、電極コーティングのばらつきや電極厚さの不均一は、バッテリー内部に局所的な高温部を生じさせ、熱暴走の可能性を高めることがあります。

5.高温への曝露: 充電中や高温環境での使用中に高い温度にさらされると、内部の化学反応が加速し、熱暴走を誘発する可能性があります。

6.混用または誤使用: 対応していない機器や充電器との組み合わせ、推奨される電圧・電流・温度範囲を超える充放電、バッテリーパックの分解や改造、保管・取扱・使用に関するメーカー指示の無視、品質・安全基準を満たさない偽造品や粗悪なバッテリーの使用はいずれも熱暴走につながる可能性があります。

7.保管: 保管中や外部から侵入した汚染物質がバッテリー部材と反応すると、不安定化や熱暴走につながる可能性があります。電解液が漏れて水分や空気に触れると、発熱を伴う化学反応が起こることがあります。また炎や高温環境などの外部熱源にさらされると急速に温度が上昇し、熱暴走につながります。高湿度によってバッテリー内部に水分が侵入すると、電解液の分解や熱暴走を招く可能性もあります。
8.外部短絡: 配線不良、コネクターの損傷、金属片などによる外部短絡は、バッテリー内部の保護機構を迂回し、熱暴走を引き起こす可能性があります。

9.経年劣化: リチウムイオンバッテリーが劣化すると、電極材料の分解や劣化生成物の蓄積によって熱暴走の可能性が高まります。

MOTOMAにとって、安全は単なる優先事項ではなく、お客様への約束です。バッテリーの安全性と信頼性をさらに高める取り組みにぜひご注目ください。